時短勤務は減給なのに「甘え」「ずるい」「うざい」の声で辛い?モチベーションはどう保つ?【体験談】

育休から復帰したら、時短勤務を考えている育休ママさんも多いのではないでしょうか。

でも時短勤務って、ネット上では

「甘え」「うざい」「ずるい」「イライラする」などなど…

正直ネガティブなワードも目にすることが多いですよね。

育休ママ

なんだか不安だな、周りからなんて思われるのかな。
実際のところ、お給料も減るんだよね。

maho

わかります…周りのネガティブな反応って怖いですよね

実際に2度の育休取得経験者で、時短勤務を2年間経験した私が、
今回は時短勤務のお給料事情、周りの反応
どうモチベーションをキープしたかについて、お話していこうと思います。

・時短勤務って実際どんな働き方になるんだろう?
・育休から復帰するの不安だな

という育休ママさんのお役に立てたら嬉しいです!

目次

実際お給料はどうなる?スケジュールは?

お給料ダウン。お金とお財布

基本給は勤務時間に応じて割引かれる

時短勤務とは、通常の勤務時間より短い時間で働く制度のことです。

まだ子どもが小さなうちは、定時まで仕事をしていたらお迎えに間に合わなかったり、
子どもが寝るのが遅くなってしまったら困りますよね。

そんな時に時短勤務制度を使って、早めに仕事を終わられることができます。

ここで気になるのが待遇面。
お給料はどうなるのか?ということですよね。

当然このとながら、基本給は勤務時間に準じて引かれることになります。

例えば、私の場合。
当時勤めていた会社では、時短勤務は5時間もしくは7時間から選択ができました。
私は育休から復帰後すぐはまず5時間の方を選択。

ですので、基本給は

時短5時間のお給料=育休に入る前のお給料×5/8

ということになります。

半額とまではいきませんが、給料明細を見て、
「おぉ…だいぶ減ったな。」
という印象でしたね。

福利厚生や手当は変わらないものもアリ

電卓を持ってにっこり笑う女性

会社員だと、基本給の他にも、福利厚生や手当などももらっていますよね。
私の場合、

・住宅手当
・社用車使用補助

などは、フルタイム時と変わらずそのままの金額がいただけましたよ。

また福利厚生面。当時の会社では、

・健康診断時にプラスで課金できるオプション
・書籍購入や自己研鑽の資格取得などに取得できるポイント
・健康増進などのセルフメディケーションに使えるポイント


などあったのですが、こちらも変わらずもらえました。

反対に、基本給と同等に影響が大きかったのが営業手当

みなし労働制の場合、残業代が出ないんですよね。
なので、あらかじめ規定の時間以上働いた場合いくらと決まった営業手当が付くんです。

フルタイムの場合8時間以上働くことが多いので、通常の営業に出た日はほぼ毎日頂けるようなイメージです。
でも時短の場合、5時間と決まっているので営業手当が付かないんです。

仮に、その時短勤務時間より長く働いたとしても、8時間には遠く及ばないないので、手当はゼロ
これが地味に痛かったです。

営業職の方は分かってもらえるかもですが、
基本給とは別で振り込まれる営業手当が実質自分のお小遣いだったりするわけです。

フルタイム時に毎月5万円以上貰えていた部分がほぼゼロになったのは、
結構ダメージ大きかったです。

実際時短勤務していた時のスケジュール

実際の時短勤務のスケジュールはどうなるの?というのも気になりますよね。

これは会社や職種によってもちろん異なると思います。

参考までに、私の場合です。

私は当時、外資系製薬会社の正社員で営業職をしていました。
いわゆるMR というやつですね。

フルタイム時は「みなし労働制」が適応されている職種です。
何時から何時まで勤務時間と決まっているわけではなく、顧客訪問に合わせて自分で時間を決めて働き、
1日8時間働いた、とみなされる、という制度です。

これが、時短勤務で5時間勤務となりましたので、まずみなし労働制ではなくなりました

11時~17時までの勤務と決められて働くことになりました。
顧客がお医者や医療関係者さんなので、上司の指示で訪問できる時間帯を優先し、この勤務時間に決まりました。


ここでちょっと裏話…。
実は、上司から「お昼休憩の1時間とるだろ?」と言われ、11~17時の実質6時間勤務にされたですが。

実はルール的には、お昼休憩1時間も時短勤務時間に含めてよい、ということだったらしいんです。
つまり、本当は12時から17時、もしくは11時から16時でOKということ。

なんと私、時短勤務していた2年弱ずっと、毎日1時間無給で働いていたってことなんですよね(涙)。

これは、育休復帰時の最大のミステイク!!
認識違いだった上司に、確認不足だった私のミスです。

maho

本当は1時間早く帰れたのに〜涙

こういうことがありますので、
不明点は最初に自分できっちり!人事部なり担当部署に確認することをオススメします。

時短勤務は意外と忙しい!!

PCに向かって忙しく働く女性社員

時短勤務は周りの人より早く帰るものですから、楽そう、と周りの同僚に思われやすいんですよね。

それが実際は逆です。

終わりの時間が確実に決められているので、
時間内に絶対に終わらせなければいけないプレッシャーがハンパない!です。

終わらなくても次の日残業すればいいや~が通用しないんです。
その日に残った仕事は翌日以降に積み上げ式にどんどん溜まっていくだけ。

なので、忙しさで言うと、私は正直時短勤務中の方が忙しいなあと感じていました

間に合わなくて自宅に持ち帰ってしまった時もあったのですが、子どももいるし大変です。

そして、これも残業代つきませんしね…
全然楽なんかじゃなかったです。

周りの反応はどうだった?

周りの反応が気になる女性

ネガティブな反応は意外となかった

私の場合、営業職であまり周囲と関わる仕事ではなかったせいもあるかもしれません。

でも、
甘えやずるい、ムカつくなど、ネガティブは反応や、
なんとなく陰口言われてるなぁというような雰囲気は、
正直あまり感じませんでしたよ。

安心してくださいね!

自分で思っているほど、周りの人は他人のことを注目していなかったりしますよね。

さらに、ただでさえ育休から復帰して久しぶりの社会人生活。
さらに子どものことも考えなきゃいけない時短勤務中は、正直自分のことで精一杯。

勤務時間内に終わらせないといけないというプレッシャーで、周りからみても明らかに忙しそうに働いていたと思います。

以前のように、たまに同僚とゆっくりランチ、というようなこともなかったので、
周りからも「楽そう」「暇そう」なんてことはまったく言われなかったです。

「迷惑」は努力でカバー

モチベーションの文字に並んだ積み木

「迷惑」という意見は、時短勤務で周囲の人に影響が出る場合へのネガティブな意見ですよね。

私の場合、あまり周囲と関わる仕事ではありませんでしたが、
それでも時短勤務することで同僚にも影響を与えていたと思います

私の場合は、一番は担当エリアの同僚。
フルタイム時代は1人で担当エリアを持っていたのですが、時短復帰後は別の人のエリアをサポートをする形になりました。

彼女は同じ女性MR同志元々仲が良かったこともあり、私の子育て中の急なお休みや早退も理解してくれました。
また、私が勤務時間外の顧客からの問い合わせへのフォローなどもしてくれました。

彼女には本当にたくさん助けてもらって、感謝しかないですね。

とはいえ、私自身はやっぱり
迷惑掛けてるかな
、彼女ひとりでエリア担当したいんじゃないかな…
という気持ちになることもありました。

そんな自分の気持ちを振り払うように、できる限り役に立って恩返ししようといつも思っていました。
これがモチベーションにもなりましたね。

営業職なので、特に数字面(営業結果。簡単に言うと売上)では本気で頑張りました
元々のスキルをフル活用。プレゼンが得意だったので、製品の説明会のフォローにも何度も行きました。

時短勤務は自分の成績は付かず、私の数字は丸ごと彼女の成績にプラスされるので、そこは全力で恩返ししましたよ!

同僚は時短勤務のお給料事情を知らない場合も!

びっくりしている男性社員の表情

実は、時短勤務の待遇のこと、当事者でないと知らないケースもあるんですよね。

というのも、復帰後に男性の先輩と喋っていた時のこと。

「時短ってお給料そのままで早く帰れるんだろ。俺も子ども生まれたら取ろうかな!」
と聞いて、私びっくり!

「いやいや、私の給料、今子ども産む前の半分ぐらいなんですよ!営業手当もついてないんです」
今度は先輩が心底びっくりしていましたね。

時短なんだから、当然お給料減るのが当たり前だと思っていても、
意外とお給料事情って人と話すようなことでもないし、特に男性社員は知らないこともあるみたいです。

お互いの無知のせいで、ネガティブなコミュニケーション相違が出てしまったら残念なことですよね。
復帰の時に「時短で給料下がって家計がキツイんですよね~」なんて、
日常会話でさりげなくアピールするのもコツかもしれません。

モチベーションはどう維持した?私の場合。

時短のメリットを整理してみる

色鉛筆のCHECKの文字

まず、なんで自分が時短を選択したのか、
メリットを整理して自分を納得させるのがオススメです。

  • 子育ての時間が取れる
  • 家事をする時間が取れる
  • 子供と一緒の時間が取れる

つまり、仕事を続けつつも、子供や家庭のことを大事にできることが最大のメリットですよね。
自分の社員としてのキャリアと、家族や子どもとの生活、それを両立するために使っているということも思い出しましょう。

そのうえで、ついでにデメリットも整理しましょう。

  • お給料が減る
  • 手当がつかないない
  • キャリアが停滞する

これは両立のために、今は諦める時、と割り切ると、気持ちの上でスッキリしますよ。

自分の中の優先事項、時短勤務でどう影響される?

AとBを天秤にかけて比べるジェスチャーの女性

時短のメリットは、「育児に使える時間が増えること、両立できること」と整理してみましたよね。

その時に、自分の優先事項が育児なのか、本当に両立したいのか、
自分の心に聞いてみましょう。

正直、キャリアアップに全集中したい、もっと仕事がしたいという気持ちなら、
あなたの中の優先事項が仕事をバリバリすることなのかもしれませんよね。
その場合は、時短勤務はデメリットの方が大きいということになりますよね。

もし自分が仕事をもっと優先したいという思いがあるのであれば、
フルタイムで頑張るという選択をするのもアリだと思うんです。
そして、そのために子供と家の事をどうするか、そちらを自分以外に任せる方向で工夫していくのも一つの方法です。

自分の優先事項によって、それは正直に決めていいことだと思います。

育児しつつも仕事を続けられることがモチベーションに

LIFEPLANの文字と文房具

育児と仕事の両立をすることが今の自分の優先事項
そのための時短勤務

と整理できたら、あとは割り切る!笑

フルタイムと同等の待遇を受けるのは今は無理、今は育児期間なんだもの。と、
育児のための時間が取れているというメリットを、自分の中で再認識できるんじゃないかなと思います。

育児をしつつも今のポジションで続けること、そのために今時短勤務で乗り切るんだ!ということが、
モチベーションに繋がるんじゃないかと思います。

まとめ

子どもとおやつを食べながら話すワーキングマザー

私の場合の体験談を書いてみました。

  • 復帰前に不安に思っていたような周りからのネガティブな反応はなかった
  • 時短勤務は想定以上に忙しい
  • 基本給は下がるけれど、そのまま貰える手当や福利厚生も
  • お給料下がっていることを知らない同僚もいるので、さりげなくアピールすると◎
  • 育児しながら今までの仕事を続けるだけで今は十分!とモチベーションにする


時短で迷惑を掛けているかなと気にしすぎなくて大丈夫です。
助けてもらったら恩返ししようという姿勢で真摯に仕事をしていけばいいと思いますよ。

時短勤務は育児のため家族のため。今はそのための期間。
キャリアやお給料のことも気になりますが、自分の優先事項を整理して、
今は家庭と仕事も丁度良いバランスで続けることを意識してみてくださいね!

とはいえ、

お給料減ってまで今の仕事続けるのはしんどいな…
子どものことが会社でも気になっちゃいそう…

そんなこと思うこともありますよね。私もそうでした。

育休から復帰後に困ったエピソードも書いてます↓


そんな時は、また別の働き方を考えることも一つの選択肢かなと思います。

実際、私は二人目出産後退職。育休中に取得した資格を生かして、今は家で仕事をしています
その時の話も書いていますので、良ければ読んでみてくださいね。

maho

自分にベストな方法で両立!子育てしながら無理なくがんばりましょうね

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